■戸籍上の子どもの名前


日本人男性とフィリピン人女性との間に生まれた子どもは、複数の国籍を持つことがあります。その子どもは、日本の戸籍上の名前と外国の出生証明書の名前がまったく異なることになる可能性があります。日本では日本人の親の戸籍に入ることになっているので、姓が日本人の親と同じになり、名は1つという制限があります。

フィリピンの場合だと、姓は父親から引継ぎ、名はファーストネーム、母親の姓がミドルネームになります。このように国ごとに姓についてのルールが異なるため、戸籍上の姓をどうするかという問題が出てくるのです。


子どもの姓についてはいろいろな考え方があり、どれがベストというのは言い難い面があります。どうしてもフィリピンの名前と日本の名前を同じにしたいという場合には、日本の戸籍に合わせてフィリピンの名前をつけるか、それとも日本の戸籍上の姓を変えてフィリピンと同じ姓にするという方法があります


以上のように、国際結婚で生まれた子どもの名前については、いくつかの選択肢があります。それぞれの国での名前をどのように決定するか、子どもが出生する前の状況をよく考えて決める必要があります。


以下では、日本の戸籍において、子どもの姓をどのように決定するかということを説明します。


(1)日本人の親の姓にする


日本の戸籍においては、子どもは日本人の親と同じ姓になると決まっています。例えば、日本人の親の名前が田中という姓なら、子どもも田中という姓になります。もし日本人男性がフィリピン人妻と同じ姓にするため戸籍上改姓している場合は、子どももフィリピン人妻と同じ姓になるのです


(2)外国人の親の姓にする


日本人の親が外国人の配偶者の姓に改姓するのは面倒だなと思われるかもしれません。そんなときには、子どもの姓を戸籍上外国人配偶者の姓にしてしまうという方法もあります。ただし、そのためには子どもの単独の戸籍をつくる必要があります。単独戸籍は以下の手順でつくります。


①出生届を提出すると、とりあえず日本人の親の姓で同じ戸籍に記載されることになります。


②日本に住んでいる外国人の親の姓に変更するケースでは、住所地を管轄する家庭裁判所へ「姓の変更申し立て」をします。もし、外国に住んでいる場合には東京家庭裁判所へ申し立てをします。なお、申し立てをしただけで変更されるわけではなく、家庭裁判所の許可を受けなければ認められません。


③住所地か日本人の親の本籍のあるところの市区町村役場に、子どもの姓についての変更許可を届け出ます。


④同じ戸籍に2つの姓は認められていないので、戸籍を分けるため子どもの単独戸籍をつくります。

フィリピンで国際結婚する流れは、こちらです。